アロマセラピーとは、芳香性植物から抽出した天然のエッセンスを利用して、心と身体のバランスを整えるなど、自然の力を利用するもの全般であり、主に精油とそれを希釈する植物油が使われますが、芳香蒸留水やハーブ単味を使うものも、その芳香性の要素が関連する場合は、同じくアロマセラピーといえます。
当店では、精油において、大きく2種に分けてご提案しております。
精油:エッセンシャルオイル
(Certified Organic, Organically grown, Wildcraft)
(分析表は添付しておりません)
精油は一般の加香用とセラピストユースの高グレードなものに大きく分けられます。植物のもつ特徴を理解して応用すると、フレグランスとしてだけでなく、心身共に有効的な利用ができるものです。ひとつ香りだけを考えても、深いもの・浅いもの、重いもの・軽いものなど、抽象的表現ながらも、それらの性質を知る事は、真のホリスティックケアに通じていきます。
精油をセルフメディケーションのひとつとして有効に取り入れるためには、それなりの品質のものを選ぶ必要がありますので、その用途に耐える規格として選んだものがMD精油となります。。
栽培はオーガニックや野生種など、その植物にとって最高の条件が整ったところで育ったハーブを選ぶと驚くような高い香りと透明性を感じる事ができます。当然その働きかけも、より確かなものになります。精油において、原料の品質と鮮度が一番大切で、その次に抽出技術と保管能力です。
これらの精油は一般香料の精油とは別に、専門の流通を始めています。オーガニック認証+分析表付きの物から、認証はないもののオーガニックな栽培をされた良質で安価な精油なども多く出始めました。
当店ではイギリスとフランスのMD精油を主軸に、各分析表と香りで選定し採用していますが、精油類は複合成分の濃縮体ですので、化学的に解明されていない植物成分があまりに多く、分析表は大まかなケモタイプ特性の分類や粗悪品でない事を把握するツールとはなるものの、品質の良し悪しを把握するものでない事は多くの鑑定者も知るところです。
一社のオーガニック専門精油会社でまとめて買い付けると入手と管理は容易ですが、納得いかない精油は会社ごとにあるので、納得のいく選定を重視して、各国の現地ハーブファームより直接蒸留された単品採用も沢山取り入れています。少しずつバイオダイナミック栽培の良質な精油も入手できるようになりました。一社の精油会社に頼らず管理しているので、季節やロットにより入手先が変わり、各国の諸事情に左右される事も多くあります。(逆に天産物はそうあるべきなのです) 海外オーガニック認定取得品でも、日本ではJAS規格を受けていないと、大きくオーガニックを謳えませんので、メディカル(MD)の名で分別しました。こちらは当店において厳密に遮光/温度/酸素透過など配慮した管理上で、専門調剤器具を使いお分けしております。原料の精油はそれらの特性を理解して、個別管理を行い、主には酸素と光をできる限り除いた管理をしております。分け入れ後の管理においても、窒素置換封入する設備を整える予定です。 ロット番号・使用期限・精油抽出年などは全てに記載して、一部粘性の高いものを除き、ドロッパー・ヴァージンキャップ付きで提供しています。本格的なアロマテラピーのご利用にお試しください。
アロマセラピーは薬事法に該当する医薬品ではありませんので、お薬として提供しているものではない点、御了承下さい。
100%PUREの純粋な精油ですので、いずれも紫外線・高温・湿気を避け、使用後はすぐに蓋をして冷蔵庫保管厳守です。(理想はワインクーラーです)
低価格化と官能試験を重要視していますので分析表は添付しておりません。
コバルトボトル入り・ヴァージンキャップ+ドロッパー付き:1滴0.05mlです。5ml以下は5mlコバルト瓶に入れます事、御了承下さい
(For medical use)
分析表つき
皆さん御存知の医療にも国内でも医師が多く採用しているサノフロール社の精油です。上記分け売りのものとは違いメーカー既製品です。
キチンと第三者の証明書が精油毎に欲しい方や、メーカー保障を重視する方向けです。もちろん高価ですが、それなりの手間隙が掛かっていますので相応の価格でしょう。フロリアル社の分け売りも一時期しておりましたが、メーカー既成品の精油はこちら一本に変更です。現在は定価よりお安く御提案しています。オーガニック・ファーム(フランスの有機栽培承認機関・ECOCERT認定SAS F-32600) 由来の100%pure精油で成分分析表付です。ケモタイプの選定など不思議な面があったり、全てが万能の精油とは言いませんが、アロマテラピーやアロマコスメ素材として安全で無難な選択になるでしょう。メディカルアロマの初期導入やお試しにどうぞ。最近は品質が落ちてきましたので、メーカー採用の変更・終売も視野に入れております。
(Conventional)
一般商業栽培のハーブ原料で、アロマセラピーより、気軽な生活用途に、芳香を楽しむ目的の精油です。海外では香水グレードとして分別され、安価な精油の殆どはこちらになるでしょう。ただし国内では、まだ混ぜモノやケモタイプを把握せずに販売しているところが多いです。
当店扱いの精油はCMLも全て希釈なし・無添加の100%PUREです。自然由来とはいえ、精油によっては、香りの一部の成分を化学的に修正する事で、安価な精油や古い精油をリファイン、リフレッシュされる事は珍しい事ではなく、お水の様な破格で流通している現実があります。栽培原料製造年月日や原産国なども、流通過程でその情報が希薄となりがちなので、最終的には香りでの判断が必須です。
精油によっては、CMLでもMD相応に耐えるものもありますが、その効果は値段相応です。CMLで充分・・・という方もおられますが、精油は香りが強いので、第一印象では品質的に充分に感じてしまうものです。しかし良品と香りの比較をすると、その誤解が払拭されます。香りの比較は、是非2本を同時に置いて嗅ぎ比べてみてください。そうする事で違いをはっきり嗅ぎ分けれます。MD品と価格の相違に驚かれるかもしれませんが、香料精油の価格はこのようなものです。一部のソーパー様のご用命に応じて少量ですが採用しました。なるべくコマーシャル品の中でも無難なものを選定しています。コストパフォーマンスは抜群です。芳香用として上手く使い分けてください。回転もよいので殆どがフレッシュな精油です。いずれも紫外線・高温・湿気を避け、使用後はすぐに蓋をして冷蔵庫保管厳守です。
アンバーボトル入り・ヴァージンキャップ+ドロッパー付き:1滴0.05mlです。
キャリアオイル
植物オイルでも精油とキャリアオイルに大きく分かれます。精油は揮発性でアルコールに溶け、キャリアーオイルは不揮発性でアルコールにも溶けず、石油やエーテル類に混ざる大きな違いがあります。キャリアーオイルは気化しない性質から固定油(FIX OIL)とも言われ、キャリアー(運ぶ)オイルという名の通り、精油を希釈して全体に行き渡らせる(運ぶ)重要な溶媒です。このキャリアーオイルをただの溶媒だけでなく、その性質を利用するとさらに応用が無限大になります。精油の組み合わせだけでも数え切れないものがありますが、キャリアーオイルの組み合わせも含むと、さらに多彩になります。これを上手く使いこなせる方はセラピストにもなり得るのは想像に難くないと思います。種類の多さから全てについて解説できていませんが、植物によって様々な性質があります。
オイルは一番に気を付けないといけないのが酸化による劣化です。取り扱いで大きく品質が変わってきます。メーカーやブランドだけで選んだり、原料をせっかくオーガニックなど良質なものを選んでも、管理不足や回転が悪く劣化しているものは避けたいものです。品質期限の表示は多くはアテになりません。当店は保管面において、入念に管理を致しております。性質上、店頭に出せるものではありません。主に入手時に酸化チェックを行い、小分けも最終加工日と期限日付入りで全てロット管理しています。当店のオイルは完全無添加・100%Pureなオイルですので、基本的に低温で固まるもの以外は全て低温遮光保管が必須です。紫外線などの光はもちろん、高温・微生物混入を避けるのがポイントです。遮光瓶管理を好まれる傾向にありますが、意外にもパック詰めで空気を抜き、栓をした真空に近い状態での冷蔵庫管理の方が、概ね管理状態がよい傾向にありますので、100ml以上は再度、栓が出切るパック詰めで提供しています。小分けで小さなボトルに入れて使うと、思った以上にエコロジカルでエコノミーな使い方が実現できます。これは使う方(管理する方)次第です。
フローラルウォーター
主要な精油製造法は水蒸気蒸留法で、ハーブに発散された水蒸気を経由させ、その蒸気に残る数パーセントの精油をとる過程です。多くの水蒸気を作り、そこに冷却後分離される数パーセントの精油をとる工程上、大きなロスも多いですが、一番確実な精油抽出法です。しかし捨てられる水蒸気にはハーブの水溶性物質(ハーブティーと同じ)と微量の精油分が含まれる点から、その有用性が指摘され、再利用されるようになりました。安価で粗悪な芳香蒸留水は、何トンと生産後廃棄される蒸気のどの部分を取っているか分かりません。通常、芳香蒸留水として常識的に販売されるのは、最初の蒸気・数十リットルだけを良質なものとして利用され、残りは捨てられます。元々ゴミになっていた部分だけに、本当は安いはずなのですが、水を媒介するので腐りやすく、多くの製品は防腐剤を入れたり管理に手を焼く部分で、蒸留所でも厄介者です。時期やタイミングによっては保存が難しい性質上、入手困難になります。オイルでいうところのローズヒップオイルやボラジオイル・イブニングプリムローズの様に防腐・酸化防止対策に、大変シビアになる難しい素材です。
※ ジャスミン水のみ、この芳香蒸留水をとる目的だけに作られたものです。(ジャスミン精油製造に水蒸気蒸留は存在しません)
その他ハーブなど素材
これ以上にアロエベラジェルや多数の素材があり、アロマセラピーの補剤として使ったり、キャリアオイルの代わりや添加剤など様々な応用がございます。手作りコスメの材料も一部アロマテラピーを補佐する素材として重宝するものがたくさんあります。これらは品目が多いですので、品目に沿って順次説明を加えて行きたいと思います。