一価の不飽和脂肪酸(EFA)のひとつ「オレイン酸」が７５％以上含まれるオイルで、この特徴が大きく出ているオイルです。同じ西洋の肉食性の高い食事スタイルの中でも、地中海諸国の心臓･循環器障害の少なさは、オリーブオイルとワインポリフェノールが食卓に多く含まれるためといわれる程、健康上の実績や認知も高くなっています。一時期のメディアによるオレイン酸ブームは去りましたが、植物油に飽和脂肪酸を避ける事は健康上有益です。
（ただしアレルギー性疾患や何ら炎症性の要因をもつ方には一定のαリノレン酸の体内バランスが必要です：詳細はこちら）

パーム･ココナッツ油などに多く含まれる飽和脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸（オレイン酸75%+リノール酸10%）含有率が85%以上と高い上に、抗酸化作用のビタミンＥ含有も比較的ある組成から、高血圧･高脂血症など循環器系の血液循環に関与する疾患や、胆汁分泌＋マイルドな腸への緩下作用・胃腸の粘膜保護作用により、消化器系にも有効に働くので、糖尿病や潰瘍への応用と予防を兼ねて、欧米の医療では勧められています。
ただし抗酸化作用はヴァージンのオーガニック未精製でないと、なかなか期待できません。酸化に強いので多少の熱調理にも耐えますが、１４０度以上の高温を継続すると、重要な微量成分が損なわれますのでご注意下さい。
安価なオリーブ油は不飽和脂肪酸以外の組成は同じですが、その他の微量成分内容が貧弱で、オイル劣化も合わせて、香り共に大きく落ちます。風味の強い未精製のものは緑色色素クロロフィルをはじめ、豊富な生理活性の期待できる成分があります。

外用には浸透性よりも、保湿と肌を滑らかにする働きが強いため、全体的にべたつきがあり、サラッとした感じのオイルではありません。ドライスキンやひび割れ、粉を吹く様なガサつきの多い肌の向いています。もしくは他の保湿の足らないキャリアオイルの保湿能を高めたり、紫外線防止効果を付加させる為に、オプションで１５−２０％添加するオイルとしても使えます。

マッサージの性質はアボカドオイル･小麦胚芽油・セサミオイルに似ていますが、それぞれ特徴があります。
栄養の豊富さは小麦胚芽油、抗酸化とUV対策にはオリーブオイル、皮膚の軟化･柔軟･保湿にはアボカドオイル、抗酸化･皮膚再生にはセサミオイルが特徴となります。

オリーブオイルにはマイルドな鎮静・緩和作用がありますので、筋肉や関節の炎症や硬直による痛みによいとされています。そのため、アルニカオイル・セントジョーンズオイルなどの浸出油のベースオイルには、オリーブ自体の上述の特徴を付加して、このオイルがベースに選ばれる事があります。

食用のオリーブオイルとキャリアオイル用のコスメ用途のオリーブに分けています。 食用のものは有機JASで、ノンプレス未濾過の極上品（DHCヌニェスデプラド）です。収穫６時間以内に一番絞りするもので、通常のオリーブオイルの約２倍の果実を使用する濃厚さが特徴です。EFAの組成だけでなく、その他のオリーブの微量成分が豊富です。香りは高く苦味とフルーティーさ両方が農耕です。これはオリーブオイルの服用における健康への効能が一番あるものを選んでいます。キャリアオイル用も食用･アロマセラピー両用に使える原料ですが、容器の衛生上の問題から食用への利用はキャリアオイル用でなく、食用をお選び下さい。

ORGANIC Certified by QAI認証/有機JAS
ラテン名:　Olea europaea (イタリア産/スペイン産)
抽出： Cold Pressed（冷圧搾法）/Unrefined (Extra Virgin)
部位： Fruits
比重：約0.91-0.93(100ml=約91〜93グラムとなります)
鹸化価：188〜192