国産100%の若い青玄米です。現在注目されているフィチン酸も白米に比べ多く含まれ、にがりに漬けて発芽させることによって、日本人に不足しがちなマグネシウムやギャバ（γアミノ酪酸）が大幅に増え、さらにうまみ成分のアミノ酸（アラニン）が食味も向上させてくれます。このアラニンはうまみ向上以外にも、玄米特有の臭み消しの役目もあるので、玄米の臭いを受け付けてくれない初心者にも是非試していただきたい食材のひとつです。プチプチした食感も非常に新鮮です。

通常の「お米」が温めるわけでも、冷やすわけでもない「平」という中間（中庸）の性質をもちますが、「もち米」や「発芽米」には体を温める「陽」の性質があります。陰性体質（水が溜まりやすい・冷えやすい）を陽性に補正したい時は発芽玄米やもち米にするとよいとされています。スプラウト食品全体にいえるのですが、発芽中のものは特にパワーがあるとされています。中医学でいうところの補中益気に似た効能も感じ取れます。やる気が出ない・気力が無い・疲れやすいなどといった時に重点的に摂る方法もあるかと思います。
　発芽米の「温性」で上に上昇させる作用は、陰性体質の方には体を温め、精神的にも気も上向きにさせてくれるのでお勧めですが、高血圧やホットフラッシュ、怒りっぽい、皮膚炎や各種炎症疾患、熱性症状のある時には常食させるものではないのかもしれません。ただし、薬用にするほどの作用ではないので、参考程度にご認識下さい。

白米と同量で浸水後の使用が基本ですが、玄米に1-2割混ぜて炊いても充分違いがわかります。毎日摂るものですので、我が家では控えめに使っています。