栄養成分の宝庫といわれるオイルでレシチン・スクアレンをはじめ、 脂質、ビタミンA/B/D/E、ミネラル、食物繊維、タンパク質などが濃厚な 栄養面ではかなりリッチなオイルです。

アロマテラピーではビタミンＥ含有量が高いため、 そのためキャリアオイルの酸化防止剤として有名になりましたが、実際には酸化しやすい栄養成分も多く含むため、ビタミンＥの代わりに利用するには不向きとも言われています。 （酸化/劣化しやすい）
化粧品工業では、この栄養成分を抜き去り、精製して複雑な香りと色を抜いたものでないと その香りの強さから製品化しにくいとされますが、小麦胚芽油の精製品にあまり価値を感じません。 キャリアオイルの酸化防止には通常ROEなどを用いますが、その他ではビタミンＥを用いる事もあります。
組成自体は確かに酸化防止の要素を多く持ちますが、何よりも栄養成分が多いので、その点を利用するオイルとする方が有効です。

小麦胚芽油は乾燥・老化・ダメージスキンにオプションとして用いる事が多いオイルですが、100%の使用は、その粘性の高さからお勧めしません。 浸透性・使用感を考え、その他のキャリアオイルに10-25%添加して利用するのが最も一般的です。

オイルでなく原料としても小麦胚芽 は扱っておりますが、同じくオーガニックがなかなか見つからない原料で、 現在のロットはこれまでのなかでも一番香りが高い農薬不使用栽培･残留農薬のないものを選んでいます。 豊富な香りのオイルですが、色味が黒ずみ、明らかに他の成分が劣化・ 変質しているオイルを多く見掛けるオイルのひとつですので、 回転のよい鮮度高いオイルを入手する必要があります。

ラテン名: Triticum vulgare (アメリカ産)
抽出：Cold pressed （冷圧搾法）未精製
部位： Wheat Germ
比重：約0.90-0.92(100ml=約90〜92グラムとなります)
鹸化価：185〜192